平成27年度 社会福祉講演会 報告
ヒトを含めた霊長類の研究第一人者で、著書「ケータイを持ったサル」は発行部数を20万部超える程であった。コミュニケ―ションについての研究などの他、子どもがどのように言葉をおぼえるのか、発達障がい児の読み書き学習支援、コミュニケーション力の深化についてなど多くの講演をされている。また、NPO法人 発達障害療育センター理事長も務め、コトバロメーター(国語機能向上アプリ)や、ディスレクシア(注)用デジタル絵本などの開発にも取り組まれている。
(注)知的な遅れはないが、文字を読んだり書いたりすることが苦手な人たちの事
- 題 名:「人のつながりに欠かせないコミュニケーションの重要性~サルの研究からみるコミュニケーション獲得のひみつ~」
- 開催日時:平成27年12月5日(土) 午後2時~3時30分(開場:午後1時30分~)
- 開催場所:東成区民センター 2階大ホール 大阪市東成区大今里西3-2-17
- 講 師:京都大学霊長類研究所 教授 正高 信男(まさたか のぶお)
〈プロフィール〉
1954年大阪生まれ、大阪大学人間科学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了(学術博士)、アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツ・マックスプランク精神医学研究所研究員、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所教授、専攻は認知神経科学、ヒトを含めた霊長類のコミュニケーション研究の第一人者
〈主な著書〉
『コミュ障 動物性を失った人類』(講談社ブルーバックス)、『ケータイを持ったサル』その他著書多数
今回の講演会は、20代から80代までの幅広い世代の来場者がありました。正高先生が日頃どんな研究をしているのか、サルとヒトとの違い、ヒトの脳のしくみ、感性について、コミュニケーションの大切さ等多くの話をしていただきました。
アンケートからは、聞きに来てよかった等たくさんのコメントをいただいたほか、つながりやコミュニケーションの大切さに気づけたという記述もあり、意義ある講演会となりました。